操作方法

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フル機能のハードウェアには、表示 / 操作のために、キャラクタLCD(液晶表示器)と 「INC」、「DEC」、「SHIFT」の3個のタクト(プッシュ)スイッチが設けてあります。 

「INC」、「DEC」キーは押し続ける時間によって機能が異なります。  約 0.5 秒以下、短く押すのを「クリック」(click)、約 0.5 秒以上、 長く押すのを「長押し」(press)と呼びます。  以降、それぞれ、「INC クリック」、「DEC クリック」、 「INC 長押し」、「DEC 長押し」と表記します。

「SHIFT」キーを押しながら「INC」、「DEC」キーを操作すると、 「クリック」と「長押し」の判定を反転します。 つまり、「SHIFT」キーを押しながら「クリック」すると「長押し」の意味になります。 「SHIFT」キー単独で押しても何も起こりません。

簡易的ですが、(インクリメンタル)ロータリー・エンコーダもサポートしています。  タクト(プッシュ)スイッチと共存できます。  簡易的なサポートなので、高速で回転させると取りこぼします。  普通の速度で回転させると「クリック」の意味になります。  右回転が「INC クリック」、左回転が「DEC クリック」に相当します。 

停止位置から次の停止位置まで、1秒程度以上かけて、ゆっくり回すと「長押し」の意味になります。  これは、なかなか感覚が難しいので、「SHIFT」キーを併用して通常の速度で回すほうが確実です。 Chopin op66 - クリックで演奏 arabesque 1 - クリックで演奏 invention13 - クリックで演奏

ATmega 版以外では、リセット後、デフォルトではバナー画面を表示した後に 内蔵デモ曲の演奏が始まります。 3曲それぞれ、左の写真のような画面表示になります。  デモ演奏中に「INC クリック」すると次の曲の頭へ進み、 「DEC クリック」で前の曲の頭に戻ります。

いずれにせよ、3曲目の「インベンション 13 番」でデモ演奏は終了です。  デモ演奏中にスイッチを「長押し」すると強制的にデモ演奏を終了します。  「オールノート・オフ」や、 「GM / GS / XG システム・オン」や、 リアルタイム・メッセージの「ストップ」を受信してもデモ演奏を終了します。

デモ演奏終了後は、次項で示す「簡易 MIDI モニタ」画面になります。  「INC 長押し」で、下に示す順番で画面が切り換わり、「システム設定」の次は 「簡易 MIDI モニタ」画面にもどります。  「DEC 長押し」では、逆順に変わります。  つまり、「簡易 MIDI モニタ」画面で「DEC 長押し」すると、「システム設定」画面になります。

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● 簡易 MIDI モニタ (Simple MIDI monitor)

midi_mon_ini

リセット後、デモ演奏後に、このモードになります。 左の写真は、その初期画面で、表示パートを切り換えた後、あるいは MIDI メッセージのオールノート・オフ、オールサウンド・オフ、オムニ/ポリ/モノ・モード切り換え受信後に表示されます。

「簡易」と名づけてあるのは、表示しているのは限られた情報だけであり、LCD のリフレッシュ周期(約 136 ms)より短い時間間隔での変化も表示できないためです。

このモードで「INC クリック」は「次の発音パート選択」、 「DEC クリック」は「前の発音パート選択」になります。  パート番号は直接は表示されません。  「受信チャンネル割り当て」モードで、そのパートに割り当てた MIDI チャンネルが、 LCD の上の行の1文字目に表示されます。

パートを切り換えると、初期画面となり、それ以降そのチャンネルで受信したメッセージを表示します。 現在表示されている MIDI チャンネルだけがモニタ表示の対象です。  表示されていない MIDI チャンネルについて、裏で記録することはありません。

MIDI チャンネル番号は 1 〜 16 チャンネルと表すのが普通ですが、このモニタ画面では、 16 進 1 桁で 0 〜 F と表示します。 これは MIDI メッセージのステータス・バイト中のチャンネル番号そのままです。

midi_mon1 左の写真は、受信した MIDI データを表示した状態です。  説明のため、LCD 画面上の位置を (行, 列) の形で表現します。 左上の位置を (0, 0) とします。

まず、ノートオン関係の表示が、下の行全部と、上の行の左側に割り当てられています。 (0, 0) は前述のように、このパートに割り当てられている MIDI チャンネル番号を表示します。  (1, 0) からの2桁の 16 進数は、ノートオン・メッセージで指定された MIDI ノート番号です。  (1,14) からの2桁の 16 進数は、ノートオン・ベロシティです。

(0, 2) の1桁はオクターブ番号です。  MIDI ノート番号「0」から始まるオクターブを「0」とします。  いわゆる「中央のC」 (middle C) を「C3」とする普通の表記法では MIDI ノート番号「0」は 「C-2」になります。  ここでの表示方法では「中央のC」は「C5」になります。

下の行の中央にあるのが、「光る鍵盤」方式による表示です。  ノートオンされた「鍵盤」の一部が反転して、鍵盤が「押された」ことを表示します。  後着優先、つまり、ある音の発音中に別の音のノートオンがあれば、 後から来た音の表示に変わります。  ふたつ以上の鍵盤が押された状態になることはありません。 

基本的には、ノートオフは無視されます。  ノートオフになっても、「押された」鍵盤を元に戻すことはありません。  オールノート・オフ、オールサウンド・オフ、モノ / ポリ・モード・セットなどを受信すると、 すべての鍵盤が押されていない状態に戻します。

(0, 1) がゲートというか、トリガというか、ノートオン状態の表示です。  「_」(アンダースコア)で、ノートオンになっている音が、ひとつもないことを示します。  「:」(コロン)で、1音だけノートオンになっていることを示します。  「#」(シャープ記号)で、2音以上ノートオンになっていることを示します。

システム・エクスクルーシブの GM / GM2 / GS / XG システム・オン・メッセージを受信すると、 通常は MIDI ノート番号を表示する (1, 0) からの2文字の領域に、それぞれ、 「GM」、「G2」、「GS」、「XG」と表示します。

(0, 4) からの「P=」に続く 2 桁の 16 進数は「プログラム・チェンジ・メッセージ」で 受信した音色番号です。  番号は 0x00〜0x7F です。

(0,9)から、行の終わりまでは、同一の位置に複数のメッセージをオーバーレイして表示します。  「C=」は「コントロール・チェンジ」、「B=」は「ピッチ・ベンド」、 「A=」は「チャンネル・アフタータッチ」を示します。

このモニタでは、単に受信したデータを表示するだけで、 すべてを音源として解釈、処理、発音するわけではありません。

写真の例で言うと、MIDI 受信チャンネルが「0」、 「プログラム・チェンジ」は 0x40 = 64 = 「Soprano Sax」、 「コントロール・チェンジ」 CC = 0x0A = 10 = 「Pan」の値が 0x40 = 64 = 「中央」、 MIDI ノート番号が 0x41 = 65 = 「F5」ということが分かります。

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● MIDI 受信チャンネル割り当て (MIDI receive channel assign)

ch_assign 左の写真は同時発音数が4の場合の初期画面です。  MIDI チャンネルの 0 から順に同時発音数分の MIDI チャンネルが 各パートに割り当てられています。  パート番号自体は表示されません。

写真ではわかりませんが、実際には、「簡易 MIDI モニタ」あるいは「NRPN / RPN 表示」で 選んだ MIDI チャンネルが点滅しています。  (初期状態では 0 チャンネル)

「INC クリック」で、現在点滅しているチャンネルの割り当てを解放し、 数の大きくなる方向の、最小の空きチャンネルに割り当てを変更します。  初期状態の 0 チャンネルが選択されている状態でいえば、「INC クリック」で 0 チャンネルが 空きとなり、4チャンネルに点滅が移ります。  新たに選択されるチャンネル番号が 15 (表示では「F」)を超えると、0 にラップ・アラウンド します。

「DEC クリック」では、現在点滅しているチャンネルの割り当てを解放し、 数の小さくなる方向の、最大の空きチャンネルに割り当てを変更します。  新たに選択されるチャンネル番号が 0 を下回ると、15 (表示では「F」) に ラップ・アラウンドします。 初期状態の 0 チャンネルが選択されている状態でいえば、「DEC クリック」で 0 チャンネルが 空きとなり、15 チャンネルに点滅が移ります。 

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● NRPN / RPN 表示 (Display NRPN / RPN)

NPRN_RPN_ini 左の写真は初期画面です。  下の行から上の行へスクロールしながら、直近のふたつの NRPN / RPN データエントリーの 様子を表示します。  NRPN / RPN 番号の指定だけで、選択されたパラメータの値の入力がなければ表示はしません。

初期画面ではハイフン4つで示されている部分に NRPN / RPN 番号が 16 進 4 桁で MSB, LSB の 順に表示されます。  等号の右側に、コロン「:」をはさんでパラメータ値が MSB, LSB の順に表示されます。

1文字目の数字は、現在モニタしている MIDI チャンネル番号です。  「簡易 MIDI モニタ」画面と同様に、「INC クリック」、「DEC クリック」で、 モニタするパートの切り換えをします。  パート番号は表示されず、表示されるのは選択されたパートに 割り当てられている MIDI チャンネル番号です。

NRPN_RPN_1 左の写真は、実際のデータを受けた例です。  上の行の「NRPN 01H 20H」 は「TVF カットオフ・フリクエンシー」をセットするメッセージです。  下の行の 「RPN 00H 00H」は「ピッチベンド・センシティビティー」で、 値が 0CH = 12 となっていますから、ピッチベンドレンジを 12 半音、つまり 1 オクターブに 設定しているメッセージです。

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● システム・エクスクルーシブ表示 (Show system exclusive)

show_sysex_ini

左の写真は初期画面です。  システム・エクスクルーシブ・メッセージを始まりの「F0」から、終わりの「F7」までを、 単純に 16 進数で表示します。  区切りのスペースがないので、少し見にくいです。

エクスクルーシブ・メッセージごとに画面をクリアしますから、 複数のエクスクルーシブを受信しても、表示されるのは最新のひとつだけです。  文字数が 16 × 2 = 32 しかありませんから、メッセージが長い場合、 最初の 16 バイト分しか表示しません。

show_sysex_1 左の写真は、実際の例です。  GS 音源用のデモ曲に含まれていたもので、「GS システム・オン」なのですが、 よく見ると、アドレス「40 00 7F」に設定するデータが「00」ではなく、「7F」になっています。  これでも、手持ちの音源、SC-D70、MU90 では GS モードに切り換わります。

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● システム設定 / CPU 負荷表示 (Set system configuration / CPU load display)

sys_conf この画面で、同時発音数の設定と、サンプリング周波数の表示、CPU 負荷の表示を行います。  ATmega版では、同時発音数の設定はできません。 表示だけです。

「INC クリック」で同時発音数が1増え、「DEC クリック」で同時発音数が1減ります。  もちろん、0 と、最大同時発音数との間でラップ・アラウンドします。

「クリック」のたびに、実際に同時発音数が変化し、音源としてはリセットされます。  したがって、演奏中に同時発音数を切り換えると、それまでの設定を、 きれいさっぱり忘れた状態で発音します。

CPU 負荷表示の値は、表示処理の都合上、最大 99 % までで、決して 100 % にはなりません。  測定精度を追求しているわけではないので、目安程度と考えてください

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